2019年、さかなメデリスト先輩インタビューに登場いただいた、
葉山の女性漁師アキラ1000%パイセンのヒジキ漁を少しだけお手伝いしてきました。

「想像以上に手間がかかる…!」
工程の半分も満たない時点で感じた率直な感想です。

他にもたくさん、感じたり考えたりしたことはあるのですが…
文字にすると「分かったつもり」感がどうしても出てしまって、読みにくい。
シンプルに、作業行程を動画と写真で2回に分けてレポートします。

なぜ、ひじきケーキ?海藻スイーツ??

そもそも、なぜ海藻スイーツを作るのか?
大きな理由のひとつが、「磯焼け」です。
急速に進むその実態を知るにつれ、アクションを起こさずにはいられませんでした。
※海藻スイーツの取組みについて、詳しくはこちらをご覧ください。


葉山ヒジキ漁レポート~出港から釜茹でまで

ヨットハーバーやマリーナのイメージが強い葉山の海。
昔から地元に根付いた漁業が持続可能な形で営まれています。
タコや伊勢海老、そして海藻(ワカメ、メカブ、ヒジキ)漁もその一つ。
毎年、海藻の育ち具合を見ながら、春先の短い期間だけ解禁されます。

天然ひじきがケーキになるまで1(ヒジキの育つ場所へ)

2(獲れる場所を探す)

大きな船ではアクセスしにくい、入り組んだ磯場に育つ天然ヒジキ。
干潮時を狙って、小型船と手漕ぎのボートを駆使しながら岩場に上陸します。
「以前は大量に繁っていたけど、いまは場所を選ばないと、ない」
加速する磯焼けの現状を実感する言葉が心に残ります。

3(磯場の天然ヒジキを刈り取る)

干潮時の短い時間を使って、刈り取っていきます。
大きなタルに山盛りに獲っても、茹でて、蒸して、干して…10分の1ほどに減ってしまう。

天然ひじきがケーキになるまで4(鉄釜でモクモク)

鉄釜にワサワサと山積みにしたヒジキを、浜辺に設置した鉄釜で茹でていきます。
最初は強火でガンガン沸騰させながら、二時間くらいグツグツと。
大量のヒジキから滲み出た煮汁は捨てずに残しておいて、後で使います。

水揚げされたばかりのヒジキ、茶褐色です

大きな鉄釜でヒジキを炊いていきます

加熱すると… 鮮やかな緑色に!

トロ火で蒸し煮、緑色が再び徐々に褐色に

十分火が通ったら、一晩蒸します

一晩置くことで柔らかく、艶やかな黒色ヒジキに

ツヤツヤ!

炊きあがったヒジキは次の行程へ。
天候にとてつもなく左右される「天日干し」です。
空模様とニラメッコしながら、次回のレポートに続きます!