グラグラと鉄窯で煮た後、一晩蒸し煮されたヒジキ。
こんどは、海辺に広げて天日干しです。

晴れた日に、大きなシートを何枚も広げて手早く丁寧に作業します。
風が吹くと飛んじゃうから、体力よりも気を遣う。。

ムラなく乾かすため、重ならないように専用の道具を使って広げていきます。
ふっくらと炊きあがったヒジキを潰さないよう、注意しながら長い棒で細かく広げていく作業。単純なようで難しい。

晴天が続けばよいのですが、曇り空が続くと何日間もかけて、しっかり乾かします。
乾いたから、ハイ出来上がり!とはいかず…

次は、隠れていた小さな貝や、絡みついた不要物を取り除いていきます。
すべて、手作業。
目がショボショボしてくる。

こうして、準備された大量の乾燥ひじき。
計量、袋詰め、ラッピングされて、ようやく市販品の姿になりました。

アキラ1000%パイセン、貴重な経験をありがとうございました!

ヒジキ漁体験、一連の作業をメデリストのツアーにできないか模索する目的もありました。
でも、作業に携わりながら「ツアーは違う」と思ったので、やらないつもりです。

体験としては確かに面白いし、やってみたい!という方がいらっしゃるのも分かります。
だけど、一過的にお邪魔するだけでは、その先に繋がらない。

他にもたくさん、感じたり考えたりしたことはあるのですが…
少し時間をおいて消化していきます。


ちなみに、天日干し前の釜茹でひじきは、漁期間中、浜辺で量り売りされていました。
丁寧に火入れされたヒジキは肉厚で風味も良く、この時期を楽しみに待つ地元の方々が次々と訪ねてきていました。

ただ、その収穫量は、年々明らかに激減しているそうです。

磯焼けのこと、あらためて

海藻スイーツを創ろうと決めた理由のひとつ「磯焼け」。
海の砂漠化と言われる現象「磯焼け」の現状を知りたい。そして、解決策があるなら広めたい。

たかがお菓子屋が出来ることは限られているけれど。
少しでも多くの人が、海の現状を知るきっかけになれば本望です。

たくさんの人に伝えたいけど、大量製造はできません。
限りある食材を使って、丁寧に伝えながら販売していきます。


今のところ、細々と自前のオンラインストアで販売しています。
店頭販売してくださる事業者の方、いらっしゃいましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
ご連絡お待ちしております。
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