海や魚に魅せられているのは、海辺の人たちだけじゃない。
デザイナー/アーティストのNIBOSHI&(にぼしと)先輩のニボシ愛を聞いてきたよ!
干された魚からみずみずしい生命のきらめきを見い出す力、さすがです。


心理学からニボシ??

まず、メデルネームはなんでしょう?
ご自身の魚好きな部分を呼称する、ニックネームみたいなものです

では、 NIBOSHI&(にぼしと)で!

おぉ、即決。それはなにゆえに?

魚を描こうとして初めて描いたのが、ニボシだったからです。
それまでは特に題材は決めていなくて、お花とか他のモチーフでいろいろ描いていました。
心理学を通じてニボシと出会い、すっかりはまりました。

ほほう?
(心の声…心理学からニボシ?いったいどこに繋がりが??)

そもそも絵を描くきっかけになったのが、心理学なんです。
芸術療法といって、絵画や工作、演奏など創造的なことを通じて、心の健康を回復させよう、っていう療法。

芸術療法を学ぶにあたって、自分たちでも描けなきゃねってことで、授業で「干物を描く」という課題がありました。
で、私は干物と聞いたときに真っ先に思い浮かべたのが、アジの開きとかじゃなく「ニボシ」。
ニボシなら間違いなく干物だ!ってことで、ニボシをデッサンしたのが、はじまりです。

初めての魚イラストが、まさかの乾きもの。。

こういう表現は良くないかもしれないけど、ニボシって死んでるじゃないですか?
干からびてて、固くって。でも、すごく命を感じたんです。

とくに、お腹の辺りはカラフルにキラキラしていて…なんだこの子は!と心を奪われました。
後に、そのキラキラはウロコだなと分かるんですけど、そんな知識を凌駕して「死んでるのにキラキラしてる!」ってことに感動したんです。

ミイラに命を感じるという。

そう!エジプトが好きなので、ミイラにも惹かれるものがありました。
だからかな。無意識に魚のミイラを選んでた。

魚のミイラ…笑。
そういわれるとニボシがグッと芸術に近づいた感じがします。


〔作画の工程〕ちょっとだけ教えていただきました!

まず、その魚の魅力が一番際立つ配置を決めるそうです(魚愛!)
それから全体の輪郭を描くそうな
色付けは濃淡をデザインしていく感じだそうです
着色イメージが決まったらパーツひとつづつを塗っていく…完成!

NIBOSHI&先輩の生態

さて、一日の流れをざっくりを教えてください。
いままでの先輩は早起きさんが多かったのですが、朝型?夜型?

夜型です。いや、全日型かな。作画に集中すると昼夜忘れて描いています。
最長72時間起きていたこともあります。

どぅえ!?(え、どうして?の略)

やることがある間は、基本寝ないですね。
反対に、やることがなければひたすら寝ます。寝て起きたら二日後ってこともあります。

まじすか!
その集中力の賜物が、あの心奪われるイラストなんですね。
色々な海洋生物を描いていますが、鱗のようにみえる細かいモチーフもニボシなんですよね?

そうです。最近はニボシに限らず、複数の魚たちを描き分けています。
タイとかもいますよ。

イラストを…寄って寄って…寄ってみると
…!魚たちがいる!!

みてみてみてー!

イワシしか勝たん

そうだ、推し魚を教えてください。

それはもう、イワシですね。
理由はニボシになるからなんだけど、群集や集合体に憧れがあって。
だからデザインするものも、連続モチーフとか集合体で構成しているのかも。
魚の群れの中でも、イワシの群れはいつ見ても圧巻ですよね。

うんうん。クジラみたいにバクっと行きたくなりますよね(私だけ?)
イワシにもいろいろ種類ありますが、どの子が好きですか?
マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ。。

…うーん、運命的なものもあって、一番はカタクチイワシです。

運命?

カタクチイワシの魚類分類番号は「73」なんです。

73…な・み…ナミ…あ!
アーティスト名「NAMIKO」のナミですね!

ね?運命感じちゃうでしょ笑

名古屋港水族館のイワシ群

NIBOSHI&先輩の生息域

はじめて先輩の作品を間近で拝見したのは、蒲郡市の水族館での個展でした。
生息域は名古屋近郊ですか?

そうですね。名古屋を起点に都内でも個展やイベント出店することが増えてきました。
だけどなにより、初めて水族館とのコラボが実現したのが竹島水族館(一般社団法人 竹島社中)さんだったので、新しい企画があるときは竹島水族館さんからスタートすることが多いかな。

アクキーのガチャガチャ、始まったんですよね!
行かなくちゃ!!!

竹島水族館内にある魅惑的すぎるガチャガチャ…全種類ゲットしたい!

はい!
タケスイさんを皮切りに、サケのふるさと千歳水族館さんでの展示や、世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふさんでのグッズ販売、沼津港深海水族館さんとのコラボも始まりました。
水族館という大好きな場所を軸に、少しづつ生息域を広げています。

ワクワクするー♪
ぜひ国内だけじゃなく世界にも、NIBOSHI&先輩ならではの魚愛を広げてください!!

NIBOSHI&NAMIKO先輩のInstagram

NIBOSHI&パイセン、お忙しい中ありがとうございました!