食べることから知る海のこと

海藻スイーツはお菓子を通じて海への興味が広がることを目指しています

「海藻スイーツ」を作るきっかけ

さかなメデリスト主宰者は、焼菓子製造を本業としています。海好きが高じてはじめた活動を続ける中で「これ、お菓子にできる?」と手渡された水産物のひとつが、海藻(ひじき、昆布、ワカメなど)でした。果たして、お菓子の材料になるのか、食材としての特徴を理解するため海藻について調べるうち、それまで詳しく知ることがなかった海の状況を見聞きすることになりました。「磯焼け」と「ブルーカーボン」です。

海辺の砂漠化「磯焼け」

磯焼けとは、海辺の海藻が減少して岩場ばかりの“のっぺらぼう”になった状態のことです。海藻がなくなった海辺は陸上から一見すると、海面から海底までを遮るものが無く、すっきりとしているため「あれ?海きれいになった?」という印象を受けます。確かに見た目はキレイかもしれませんが、海の生物の豊かさでいうと、大変残念な現象です。海藻をエサにしているサザエやアワビ、海藻に隠れて育つ稚魚たち、それらを獲って生活する人達、多方面で残念なことが連鎖します。

ブルーカーボンの取組み

大気中のCO2を減らすため森に植林することは知られていますが、ブルーカーボンの取組みでは、海藻を育てることで海中のCO2を吸着させています。海藻は光合成のためにCO2を吸収して酸素を放出します。大気中のCO2の大半は海に吸収されていて、その量は熱帯雨林よりも多く、海藻が少なくなると、温暖化は急激に加速すると言われています。昆布は生長が早く、毎年養殖できるため、植林によるCO2削減より効率が良いと考えられています。

お菓子にできること、なんだろう?

焼き菓子の材料として出会った、昆布とひじき。
商品化の目途はついたものの…海藻の役割や置かれている状況も知ってしまった今、このまま商品を売るだけでよいのだろうか?
自問自答の末、出した答えは「適切な時期に適量を、丁寧に伝えながら販売する」ことでした。

ひじきのパウンドケーキ

海の砂漠化現象「磯焼け」が生態系に与える影響は計り知れません。ひじきケーキは、毎年上限数を定め数量限定で販売します。

ーーー
ひじきの食感と風味+クルミの歯ごたえ+ドライフルーツの自然な甘さ…。隠し味の醤油が素材すべてをバランスよく調和させている和テイストのしっとりケーキです。
※商品詳細は写真をクリック

昆布クッキー

ブルーカーボンの取組みから生まれた昆布を使用。杉の5倍のCO2を吸収するといわれる昆布を養殖することで、CO2を減らすことができます。

ーーー
ほのかに香る磯の風味と、コロコロしたかわいさが魅力のクッキーです。サクッホロッとした食感と、日本人好みの甘塩っぱいおいしさをお楽しみください。
※商品詳細は写真をクリック

「おいしい」は当たり前、「地球に優しい」も当たり前

海藻スイーツは、食べることで誰でも、いま海で問題になっていることにアクションできる、“あまくない”スイーツです。

“地球に優しい”は、もう特別なことじゃなく、当たり前の世の中です。海藻スイーツをきっかけに海へ興味を持つ人が増えますように。