鯖の「へしこ」をのせた手まり寿司をコロコロ…「手前みそ」に色々トッピングした味噌玉をコロコロ…。
「魚」×「発酵」をテーマにした初のコラボワークショップ、無事終了しました!

なぜ「発酵」コラボ?

日本で魚を楽しむなら 「魚」と「発酵」の関係は切り離せないもの。いつか「発酵魚類」だけのワークショップをやりたいと思っていました。

塩蔵・干乾し・燻製…それぞれ魅力はあるけれど、数多くある魚の保存加工法で、私が一番魅かれる味をもたらしたのが「発酵」。大人になるまでちょっと理解できなかった味も、お酒を飲めるようになった今なら美味しくいただけます。

呑みを前提で企画したわけではないのに、なぜか今回の参加者はお酒好きの方ばかりが集まりました。乾杯ドリンクは全員、日本酒を選ぶという…(笑)

アレンジの世界が広がる「みそ玉」作り

さてさて、ワークショップは発酵旅人Akaneさんによる「味噌玉作り」からスタートしました。身近な発酵食材「味噌」を楽しくかつ手軽に摂れる「みそ玉」。

今回のワークショップでは、師走にふさわしく「二日酔いに効く」食材を加えたオリジナルみそ玉を2種類作りました。Akaneさんお手製の手前味噌をベースに、シジミや梅、ウコンなどを組合わせていきます。講師の実演を参考に各々好きなように作っていきます。ベースは同じ食材なのに参加者それぞれの個性が爆発!

私は迷いに迷ってウコンを加えた味噌玉に、世界で一番有名なネコをトッピングしたよ。

チキンじゃなくてFISHクリスマス

さて、いよいよ洋風てまり寿司!なぜ洋風かというと、寿司酢にワインビネガーやレモンが入るから。毎年思うのだけど、クリスマスは、チキンじゃなくて魚でもいいじゃない? 洋風てまり寿司なら、見た目も華やかなのでパーティーにもお勧めです☆

「小鯛の笹漬け」と「鯖のへしこ」で洋風てまり寿司

「小鯛の笹漬け」は塩と醸造酢を使って短期熟成したものです。見た目も華やかで、古に京の都へ海産物を献上してきたという歴史を背景にした若狭地方を代表する名産品。手まり寿司にはもってこいのビジュアルに作る前からテンション高まります。

「へしこ」は 塩をした魚をぬか漬けにした保存食です。 基本材料は「魚、塩、糠」と至ってシンプル!
味わいは、ちょっとクセのある和風アンチョビって感じかな。そのままスライスして食べても、炙って食べても美味しい。越前地方では古くから各家庭で親しまれている伝統食です。

今回のへしこは、水産庁・水産女子プロジェクトメンバーでもある若狭湾の海女さん・大西幸子さんにご用意いただきました。産地では夏場の食欲のない時に、焼いたへしこをお茶漬けにして食べているそうです。 夏場は消化機能も落ちるから、理にかなった食べ方ですね~!胃弱なわたくし、感動しました。

魚×発酵=…魔法だ!

魚好きな人とばかり話しているとつい忘れてしまうけど、魚って「魚臭い」とか、骨が苦手とか…何かとネガティブなイメージがあるのは事実。魚の腐敗臭は確かに強烈ですが、そのネガティブをポジティブな「美味しい」に変えてしまう魔法が、発酵。

「魚」×「発酵」の食文化は世界各国にあるので、日本独自のものを探求しながら、異国の方々とも共有できればと考えています。魔法をかけられた魚の魅力をを余すことなく楽しむワークショップ、次回の開催をお楽しみに!